コロラド日米協会での活動について
- 活動

コロラド日米協会
今回は私が派遣されているコロラド日米協会について紹介したいと思います。当協会は1989年に設立されて以来、デンバーを拠点に日米ビジネス・教育・文化交流の機会を提供し続けています。今でこそ主要地方都市となったデンバーですが、設立当時1980年代はまだまだ発展途上で、一部のビジネスコミュニティから国際化を求める声が上がっていました。
時を同じくして、全米日米協会連合会(NAJAS)のネットワーク拡大を推進する助成金制度が活発化しており、現理事会メンバーでもあるDick Clark氏 (元Lewis Roca LLP弁護士)やTR Reid氏(元ワシントンポスト記者兼作家)らの指揮のもと、NAJASの一員としてコロラド日米協会が設立されました。
また、この設立には日系アメリカ人ジャーナリスト・作家として有名なBill Hosokawa氏の存在も欠かせませんでした。彼は第二次世界大戦中、ワイオミング州ハートマウンテン移住センターに強制収容されており、戦後はデンバー・ポストの編集を行う傍ら日系人の強制収容を題材にした書籍を多く出版してこられました。そんな彼の「敵国だった日米が友となる歩みを見たい」という強い想いが、当協会の設立を大きく後押ししました。
設立から33年、今では理事会メンバー30名、企業会員46社&個人会員400名以上にまで成長したコロラド日米協会ですが、日米の架け橋として一体何をしているのか、少しご紹介したいと思います。
Japan Cup
日本語を勉強している中学生から大学生を対象とした言語・時事問題を競うチーム対抗戦で、毎年150名近くの学生が参加しています。早押し・筆記クイズ、Japady(トピック・難易度でカテゴリー分けされたクイズ)で勝ち点を競ったり、Sumitomo Corporation協賛で2022年度から新たに加わったConversation roundでは、テーマに沿って即興劇(日本語)にチャレンジする学生がいたりと大いに賑わいました。
また、書道・浴衣試着・折り紙のブースも新たに設け、JOIコーディネーターとして運営にあたりました。日本語はアメリカでメジャーな第二言語ではありませんが、アニメや漫画文化、日本語教師の尽力もあって、日本を愛する学生がここにはたくさんいます。

Charity Golf Tournament
教育支援を目的としたチャリティーゴルフトーナメントには、毎年100名以上のビジネス関係者が参加します。お寿司のディナーや、国際線往復チケット(United Airlines協賛)等の豪華景品があたるRaffle ticketの抽選会もあります。
さて、ここで私は何をしたのかと言いますと、参加者を18番ホールで待ち伏せし、NiziUの縄跳びダンスを即興で躍らせるダンスコンペティションをしました。全力で嫌がる紳士淑女たちでしたが、そのダンス動画(TikTok)をディナーで上映したところ大笑い。家族に見せたいと言って動画を欲しがる方々もおり、ゴルフトーナメントのハイライトとなりました。

Annual Gala
これは、1年で最も大規模なファンドレイジングイベントです。在デンバー日本国総領事やデンバー市長(代理)もお招きし、今年は220名のビジネス関係者に参加いただきました。会場ではビュッフェや日本酒が振舞われ、日本の品々を取り扱ったオークションが行われます。また、ステージでは毎年異なるテーマで日本の伝統芸能が披露されるのですが、前回はプロ力士による相撲、今年は居合道と着物ショーが行われました。
私が指揮を執った着物ショーでは、伝統的な着物と匠の技を紹介しつつ、サンフランシスコからリメイク着物のデザイナーも招き、着物がより身近になる企画をしました。伝統的な着物や小物はすべて周囲の皆様のご厚意で貸していただき、モデルや着付に協力下さったのも全員ボランティアで、現地の皆様のご協力があってこそ、コロラド日米協会は活動し続けられると改めて感じた一日でした。

上記3つは年次イベントですが、その他にもRikai Scholarship・Business & Public Affairs seminars・Japanese language classes・Cultural & Educational outreach等に日々取り組んでいます。活動の詳細は協会のホームページ(https://www.jascolorado.org/)でご覧いただけますので、ぜひ一度チェックしてみてください。