ホストサイトでのアウトリーチ活動
- 活動
日本庭園でどんな仕事をすればいいのだろうか、自分にやれる仕事はあるのかどうか。。。渡米前にそんな不安を抱えていたのは今ではいい思い出です。一年経った今、日々の業務にもすっかり慣れ、アリゾナを満喫している山本です。今回は「実際どういう仕事をしているの?」ということで、日々の業務と、あるイベントについてレポートしたいと思います。
JOIって実際何してるの??
@Japanese Friendship Garden of Phoenix編
日々の仕事を一言で表すのならば「何でも屋」です。出社後(出園後!?)、メールチェックをしてアウトリーチの予定や訪問先との調整をします。 同時にスタッフとの軽い挨拶やコミュニケーションを大切にしています。アメリカ人スタッフからのふとした質問が思いがけないアイディアにつながり、アウトリーチに活かされるからです。その後はプレゼンテーションの資料を作成したり、新規訪問先をリサーチしたりしています。ただ、そんな平和な時間ばかりでありません。ギフトショップの店員が遅刻したり欠勤したりした場合はそのヘルプ、次のイベントの会議、出し物の準備、倉庫からの荷物の出し入れ等々、多岐にわたります。特にギフトショップでの業務はガーデンの顔となる仕事となるので、言葉遣いに気を付け、失礼のない対応をするよう心がけています。このような日常を過ごしつつ、イベントがある週末はスタッフの一員として、トイレットペーパーや電球は切れていないか、テーブルや椅子は足りているか、ごみ箱は取り換える必要があるか等々、お客様がイベントを楽しめるよう黒子のごとく動いています。

「Samurai Night」イベントを通して
そんな「何でも屋」が国際交流基金ロサンゼルス日本文化センターの支援のもと「Samurai Night」の企画、運営業務をやり遂げました。このイベントは、お侍さんによる殺陣パフォーマンスと日本語学習を交えた「美しく斬られる」レッスン、そして映画『太秦ライムライト』の上映という盛りだくさんな内容でした。事前のZoom meetingではスケジュール調整や各種質問への回答、当日はパフォーマンスの段取りや場所の打ち合わせなどの対応をしました。初めての経験ながらも基金のスタッフやお侍さん方に助けられながら、ぎりぎり、なんとかやりきることができた、という感じです。

入り具合を見守りながら最終打ち合わせ中!


さらにはホストサイトから車で2時間の距離にあるツーソンの日本庭園でも同じイベントを巡回開催することができ、ホストサイト以外でもアリゾナ内の日本文化普及に貢献ができたことは貴重な経験となりました。結果的に合計で250名以上の方にご来園頂き、大成功を収めました。本イベントを通して、イベントを一から立ち上げること、そしてそれを形にすることの難しさを体感しました。目先の問題だけでなく、ガーデンが使える週末の予定確認から始まり、スタッフ間での情報共有や根回し、ボランティアの配置の相談、スプリンクラーの設定など一つ一つ解決していきました。きらびやかなメインステージ以外に気を配ることができたのは日々の業務の積み重ねがあってこそだと感じています。
イベントに参加する立場から、企画する立場を経験することができたのもJOIのおかげです。これからも日々の仕事を大切にしながら、さまざまなイベントにも携わっていきたいと思います。