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ホストファミリーの伝統行事

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出産前のパーティー:ベビーシャワー

 私は、ホストファミリーと住んでいます。そのため、家族の行事に参加させていただく機会がたくさんあります。

 彼らのお孫さんが生まれる2か月前に当たる11月、赤ちゃんの誕生をお祝いするベビーシャワーに参加させてもらいました。ベビーシャワーとは、出産を間近に控えた妊娠7~8ヵ月の妊婦さんのために、家族や親戚、友人や仕事仲間などが集まって安産を祈願するアメリカ発祥のパーティーです。妊婦さんに赤ちゃんのためのプレゼントを渡したり、クイズをしたりして楽しみました。もともとは、女性のみで集まる催しのようでしたが、最近では男性も一緒に参加する傾向にあります。日本では、出産後にお祝いをするのが一般的かと思います。逆に出産前に贈り物をするのは控えた方が良いという考えもあるので、アメリカとは真逆で興味深いと感じました。

個性の光るお菓子のお家:サンクスギビングデー

 収穫の恵みに感謝するサンクスギビングデーは、家族や友人、親戚などで集まり、七面鳥などの料理を囲んで過ごす大切な祝日です。そして、家族の楽しみの1つが、ジンジャーブレッドハウスの飾り付けです。家族によって実施する日は異なるようですが、私のホストファミリーは、サンクスギビングデーに作って、クリスマスまで飾ります。ジンジャーブレッドクッキーで作ったお菓子のお家に、キャンディーやグミで飾り付けをしました。ホストファミリーの息子さんとその奥さん、お孫さんと、各々飾り付ける面を決めて取り組みました。1つ1つお菓子の味見をしてみると、とても甘く、しょっぱいものはありませんでした。つまみ食いをしながらデザインを考えて、各々の思うような個性的で、素敵な家ができました。

プレゼント開封は豪快に:クリスマス

 アメリカでのクリスマスもまた、家族と集まる大切な祝日です。当日には、大人も子どももツリーの下に並べられたプレゼントを取り囲み、1つ1つ開封しながらみんなに見せていきます。少し演出がかっていて、開ける方も見ている方も楽しむことができました。最初に開封したのは私。包装紙の再利用を考えて丁寧にはがしました。そして次は、ホストファザーの番。何と、包装紙を豪快にびりびりと破り始めました。そしてくしゃくしゃと丸めて脇にポンと置く。心なしか、包装紙も薄っぺらく破りやすい感じがしました。他の家族も、同様に豪快に破いていきました。

 ホストファミリーのお孫さんたちの家を訪れると、みんなおもちゃで遊ぶのに忙しそうでした。平均的にいくつ貰うの?と彼らの母親に尋ねると、15個くらいだそう。私が子どもの頃は、サンタクロースから1つか2つ貰うくらいだったので、その数に驚きました。確かに、1つ1つ丁寧に開けていたら、日が暮れてしまいそうです。

 風呂敷と日本の包装の仕方の文化クラスをする機会があり、私は普段、包装紙を破れないように空けて、再利用している事を伝えました。さらに、その包装紙でブックカバーを作って見てもらいました。些細なことから、日本の文化を垣間見て貰えたら嬉しいと感じます。

この記事を書いた人
山本由梨子
第20期 / フランクフォート / ケンタッキー日米協会
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