旅して学ぶネブラスカ
- 観光
ネブラスカは、オマハ市のヘンリードーリー動物園や派遣先のリンカーン市のヘイマーケット、フットボールなどのスポーツ観戦が人気ですが、今回は市街地から離れたユニークなスポットについてご紹介します。
1.歴史深いスコッツブラフ群、ゲーリング市
車で約6時間西にいったゲーリング。ネブラスカ州の西端近くにあるスコッツブラフ国定公園。かつてアメリカ西部開拓者が通ったルートとなったオレゴン・トレイルにおいて最も重要な役割を果たしていたと言われています。公園の入口には、西部を目指す開拓者の様子を伝える牛車の像もあります。崖の頂上までドライブで行くと見渡す限り開けた平原の様子が広がっていました。
今回ゲーリングを訪問した理由は、公園の近くにあるLegacy of the Plains Museumでのアウトリーチ活動でした。”Japanese Hall and History Project”のコーディネーターとしてネブラスカの日系アメリカ人の歴史を伝え、1928年に建てられたJapanese Hallを移設・保存する活動を行っている、日系アメリカ人Vickie Sakurada Schaeplerさんとのご縁で実現した訪問です。Japanese HallはVickieさんとボランティアの方々により、2019年にLegacy of the Plains Museumに移設され再オープンのため工事が行われています。Vickieさんに2021年に出会って以来、Japanese Hallを訪問したいと思っておりました。残念ながら工事中のJapanese Hallには入れなかったのですが、2022年10月にMuseumで日本文化を紹介するコラボ企画が実現できとっても嬉しかったです。
Legacy of the Plains Museumのホームページはコチラ
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2.カナダ鶴の飛来地(Sandhill Crane migration)
ネブラスカ州のほぼ真ん中を流れるプラット川に、毎年2月から3月を中心にやって来るカナダ鶴の飛来地があります。そこで、昨年の3月にリンカーンから車で約2時間(約200km)西に向かったところにあるRow Sanctuaryでカナダ鶴の飛来を見る経験ができました。夕方の陽が落ちて寒い中、なかなか来ないと思って待って諦めかけた瞬間、大量の鶴が舞い降りてきました。自分も飛べるのではないかと思うくらいの大量の鶴を見て、また鳴き声を聞き、言葉ではうまく表現できない景色を目にし感動しました。
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3.現在の「みどりの日」の起源はネブラスカシティ?
リンカーから車で1時間ほど離れた、ネブラスカシティ。実は日本の「みどりの日」の起源はネブラスカシティで1872年に行われた「植樹祭(Arbor Day)」であることを、この町を訪問して学びました。当初、100万本の木が植えられたとか。その「植樹祭」が世界に広まり、日本にも紹介され、改名され現在の「みどりの日」になったそうです。ネブラスカシティにはArbor Day Farmがあり、りんご狩りでも有名です。現地ではいくつかリンゴ狩りのイベントがあり、去年の秋にApple Jack Festivalに行き、人生で初めてりんご狩り体験をしました。リンゴ味のドーナツやアップルサイダーが売られ、とっても美味しく何本も買ったのを覚えています。
こうしてビジネス関係以外にも文化の面で、ネブラスカに来るまでは知らなかった日本と関係する文化を学んでいます。
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