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極寒ノースダコタの冬

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-30℃の世界

派遣先が発表された2022年5月、「ノースダコタはすごく寒いよ」と伝えられ、北海道で生まれ育った私は、寒いのにも雪道運転にも慣れているから大丈夫だろうと思っていました。実際のところ、想像以上に寒いです。10月下旬には雪が降り始め、本格的に冬が始まります。12月中旬、スノーストームがきた際には、-30℃を下回りました。これがどのくらい寒いかと言うと、外に出た瞬間、急な温度変化に気道が驚き、一瞬息が詰まり、まつげが凍るほどです。寒さで車のバッテリーは上がり、ジャンプスターターを使ってエンジンをかける必要があります。天気が荒れる日には、高速道路が通行止めになることもあり、外での娯楽も限られるため、プロジェクターで映画を観たり、手の込んだ料理に挑戦してみるなど、おうち時間が充実するよう工夫しています。また、どの建物も雪国仕様で基本的に二重玄関、二重窓があり、オフィスも私が住んでいるアパートメントも十分に暖房が効いており快適です。

私がいるディキンソンでは、一定の気象条件が揃った時にのみ発生するキラキラと光るダイアモンドダストが日常的に見ることができ、とても綺麗です。また、ノースダコタ北東部に位置するグランドフォークスでは、オーロラを見られることでも知られています。

アメリカでの年末年始

年末に前回のレポートで少しご紹介したセオドア・ルーズベルト国立公園に行ってきました。この公園の特徴は、風雨で土が侵食され農業や宅地開発に適さないほどでこぼことした地形です。公園全体の広さは、約285㎢ (東京ドーム6,095個分)。様々な動物が生息し、ハイキングやキャンプ、乗馬を目的に多くの人が訪れます。冬はキャンプ場などが封鎖されていることもあり、私が行った日は、ほぼ貸切状態でした。広大な景色を横目にハイキングを楽しみ、冬ならでは凍った川の上を渡ってみたりしました(ガイドさんに安全確認済み)。また、ノースダコタのナンバープレートにも描かれているほどノースダコタでは親しまれているバイゾンの群れに遭遇することができました。夏には、キャンプや乗馬にも挑戦してみようと思います。

年明けには、友人を家にお招きし、お雑煮、鍋、巻き寿司、白玉を一緒に作り新年をお祝いしました。日本料理に使う食材は、こちらでは簡単に手に入らないので、スーパーで代用できそうな食材を見つけるのにも一苦労です。また、サウスダコタ州でスノーボードをしてきました。ノースダコタは山がなく平らな地形が広がっているため、ノースダコタの人はスケートやホッケーをする人が多いようです。

そして春学期開始後、大学で最初に行ったアクティビティは、書道ワークショップ!今回は、日本の「書き初め」や「お正月」について紹介し、みんなで新年にふさわしい言葉を書きました。

この記事を書いた人
青木俊介
第20期 / ディキンソン /ディキンソン州立大学
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