カンザス州 Kansas

ホーム派遣対象地域カンザス州

州の紹介

ウィチタのダウンタウン

アメリカ本土のほぼ中央に位置する「ひまわりの州」カンザスでは、小麦、トウモロコシ、牛肉の生産が盛んで、映画や絵本でお馴染みの「オズの魔法使い」に出てくる主人公ドロシーの故郷としても有名です。州都トピカにあるフランス・ルネサンス様式のカンザス州議事堂は、建造に37年もかかった美しい建物で、建築ファンの間では財宝だと評されています。1800年代の西部開拓時代を体感できるドッジシティは、カンザス州の人気観光スポット。1870年から変わらない風景の中を散策したり、ブートヒル博物館でドッジシティの写真や工芸品を鑑賞したりできます。オークリーとスコットシティの間にそびえるナイオレラチョークで形成された「リトルエルサレム」も見どころです。

カンザスの大草原に佇むキャッスルロック
小麦畑

この州に派遣されたコーディネーター

乗上 恵里香 Erika Norikami
第11期 ローレンス/カンザス大学 ローレンス校 東アジア研究センター
大学時代、米国コロラド州に留学。大学卒業後は英語教育 会社に研修コーディネーターとして就職。その後、子供英語 インストラクター養成講座に通い、JOIプログラム応募を決意。

日本の種を植え続けた2年間

カンザスを出発する前日、荷物の整理を終え、スーツケースに全ての物を詰め込んでいました。その中の大半は、いただいたお礼の手紙や色紙、プレゼントなど、本当に沢山の物が詰まっていました。それを見たとき、2年間のここでの生活に終止符を打つのだなと実感しました。これらの皆さんからいただいたものは、私の一生の宝物であり、これからの人生の支えになっていくでしょう。

カンザスでの生活を振り返ってみると、本当にあっという間に過ぎて行きました。思い起こせば、車の運転もままならなかった最初の数カ月。帰国一ヵ月前には3時間かけて、隣町の大学まで運転をして、アウトリーチ活動を行いました。当初はそんな事ができるとは思っておらず、自分の活動ぶりに驚きを隠せません。

私の2年目の活動は1年目の活動継続とともに、新しい事にも挑戦していきました。

1つ目は1年目と継続して、学校・コミュニティー団体の訪問を行いました。「生徒達がとても楽しんで、日本文化を学んでいた。もう一度クラスに来て欲しい」。そう言われ、何度も同じ学校に行くことがありました。とても嬉しく、自分のやる気に繋がりました。

また、2年目は同じ訪問先だけでなく、新しい学校、コミュニティー団体の訪問にも力を入れました。時には何時間もかけて、牛や馬しかいないような道を走り、田舎の学校へ行くこともありました。

新規の訪問先と言えば、老人ホームでの活動が印象に残っています。出席者の方から日米の戦争時代の話や体験を聞き、胸を痛めるとともに、自分自身にとっても大変勉強になりました。

2つ目は平塚・ローレンス市の姉妹都市支援活動の継続です。1年目の夏には通訳として、平塚市から訪問した約20名の中・高生と共に、カンザスの観光地を回りました。現地の学生だけでなく、こうして日本の学生と交流を持てたことも、貴重な体験でした。

平塚・ローレンス市の青少年交流活動は毎年行われています。しかし、ローレンス市からの人数確保は毎年困難であり、どうにかできないかと相談を受けていました。それを知り、2年目は姉妹都市宣伝活動を行うため、地元の中学校、高校を何度も訪問し、青少年交流活動の説明、日本文化の紹介を行いました。そのおかげで、今年は25名以上の応募があり、その中から20名を選抜することができました。地道な活動により、多くの学生が日本に興味を持ち、応募してくれた事は本当に嬉しかったです。

青少年交流団が決定されると、次に待っているのは月一度のオリエンテーションです。それにあたり、ホームステイ・ハンドブックの作成を頼まれました。内容は基礎的な日常会話、価値観の理解、基本的なマナーの習得を目指したものです。この作成したハンドブックは今後も使用される予定で、時間をかけて作成した甲斐がありました。

2年という短い間でしたが、姉妹都市活動の一員として携わり、協力できたことに誇りを持っています。これからも、平塚・ローレンス市の活動が継続され、さらに活発になっていくことを願っています。

3つ目は大きなイベントの開催及び、参加です。特に印象に残っているのは、カンザス大学で行った日本祭とボーイスカウト団体によって開催されたスカウティング500です。

スーパーバイザーの協力により、私が所属するセンターと美術館が協力して、日本祭を行いました。午前中には教師向けワークショップを開催し、日本の教育制度や伝統文化について紹介をしました。午後には茶道、和菓子について教授の方からの講義、美術館での茶道道具展示を行いました。準備には時間がかかり大変でしたが、約200人の一般客が訪れてくれました。2年目には日本祭という大きなイベントを開催でき、協力して下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、一番参加者数が多かったイベントはスカウティング500です。1,200のボーイスカウト団体が参加し、1,000人以上の子どもたちが私たちのブースに立ち寄ってくれました。書道体験、お箸の使い方、鉢巻き作りなど、様々な日本文化体験コーナーを用意しました。私自身も多くの子ども達と触れ合うことができ、とても楽しい時間を過ごしました。

この2年間、突っ走るようにアウトリーチ活動を続けてきましたが、最終的には17,000人の人々に日本の種を植えることができました。

これも私の周りの方々のおかげで、それをなくしては、多くのアウトリーチ活動は成立しませんでした。終始サポートして下さった私のスーパーバイザー、東アジア研究センター職員の皆様、日米協会の皆様、2年間という長い間、娘のように受け入れてくれたホストファミリーには、心より感謝の気持ちを申し上げます。

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派遣対象地域

JOIプログラムの派遣先をご紹介します。
各州の概要や派遣されたコーディネーターの活動報告を掲載していますので、地図をクリックして是非ご覧ください。