ミネソタ州 Minnesota

ホーム派遣対象地域ミネソタ州

州の紹介

ミネアポリスの風景

ミネソタ州は冬の気温が例年約-13度まで下がり、約180センチもの雪が積もるため、クロスカントリースキーやアイスホッケーなどのウィンタースポーツが盛んです。「10,000の湖がある州」と呼ばれていますが、実際には11,500以上の湖があり、冬場はアイスフィッシングが楽しめます。イタスカ国立公園は同州一古い国立公園で、その規模は130キロ平方メートルに及び、湖、野生地そしてミシシッピ川の源流があります。州都セントポール近郊には、全米で最大のショッピングモールであるモール・オブ・アメリカがあり、500以上のお店や数多くのレストラン、その他ホテルや映画館も併設されています。プリンスとボブディランがミネソタ出身のミュージシャンとして有名です。

ミネハハの滝(ミネアポリス)
デトロイト湖(ベッカー郡)

この州に派遣されたコーディネーター

佐藤 嘉ン奈 Kanna Sato
第9期 ミネアポリス/ミネソタ日米協会
大学卒業後、日本語教師になるために名古屋YWCA日本語教師養成講座を受講。修了後、さらに日本語学を学ぶため、名古屋大学大学院に進み修士号を取得し、JOIプログラムへの参加を決意。プログラム開始まで「とよた日本語学習支援システム」に関わる。

新しく広がった友達の輪

ミネソタ日米協会(以下「JASM」)でのJOIコーディネーターとしての仕事を振り返ると、本当に多くの人に支えられ、助けられ、そして協力してやり遂げた2年間だったと思います。多くのことを経験し達成することができましたが、それもすべ全て周りの協力があってのことだと思っています。

JASMでは、デスクワーク以外にもアドミニとしてのオフィスでの仕事だけでなく、時にはインターン生に指導をし、イベントのコーディネート、FacebookやTwitterを使ったJASMの広報活動、そしてウェブサイトのリニューアルも行いました。オフィス外では毎週土曜日の日本語の会話サークル「Japanese Speaking Club」への参加、ほぼ月1回行っていた「Japanese Cooking Class」の企画立案、そして日本人学生の方々との交流も行いました。そのあったおかげで、ミネソタ大学学生団体のイベントには、JASM代表として参加し、イベントの宣伝もさせていただきました。

これら日々の活動により、今まで以上にミネソタ日米協会という存在を地域の皆さんに知っていただくことができたと思います。特にこれまでJASMの活動が行き届かなかった10代から30代の若年層のアウトリーチ活動を積極的に行ったため、会員の数も2年前よりもずっとと増えました。ボランティアが必要となるJASMのイベントには、日本人、アメリカ人に関わらず、多くの若い方々に参加していただいただき、本当に活気に溢れる活動ができるようになったと実感しています。周りの方々からも「若い人が増えた」「JASMの印象が変わった」という声をたくさん沢山いただきました。

何より、ミネソタに住む方々には「JASMのかんな」として多くの方に私という存在を知っていただき、ミネソタでの日本関係の質問についてたくさんご連絡をいただくようになりました。私もできるだけ地域の方々のリクエストに応えられるよう、ミネソタ内での日本関連の情報を集め、ミネソタに住む日本人や日本に興味のあるアメリカ人、日本関連団体などとつながりをもつように努務めました。最初の頃は、現地の人達とのつながりがなく困っていたのですが、今となってはDirectoryのように情報提供窓口の中心地としての役割を果たすことができるようになり、本当に2年でこうも変わるものかと驚いています。

そして、何より私がJASMでの活動を通じて忘れられないのは、新しくソーシャルネットワーキングのためのクラブ「かんな倶楽部」を作り、それをJASMの毎月のイベントとして採用してもらえたことです。毎回20人〜40人のJASM会員や日本に関心のある人達が日本食レストランに集まり、ゲームなどを通してネットワークを広げてもらう活動を行いました。JETプログラム同窓会にもご協力いただき、一緒にイベントのアレンジを行いました。もちろん初めての試みだったので、特に日本食レストランとの価格交渉、狭い店内でのスペースの確保はとても大変でしたが、周りの方の協力をいただき、これまで計10回行うことができました。合計参加人数はほぼ100人になります。JASMとしては今後も同じ名前で続けていく意向があるようで、このイベントに深い関心を持ってくれたことにとても感謝しています。

またJASM以外の活動では、今年の4月に日本人選手が所属していることもあり、ミネソタ唯一のプロサッカーチーム、ミネソタスターズFCの開幕戦を観戦するイベントをコーディネートしました。当日はミネソタ日本語補習校の先生方、父兄の皆さん、そして生徒の方々、Japanese Speaking Clubに参加しているアメリカ人と日本人、元JETプログラム参加者の皆さん、かんな倶楽部のメンバー、そして私がミネソタで知り合った多くの友人が集まり、みんなでミネソタのチームを応援しました。このようにいろいろなグループが一堂に集まったのは、初めての事だったと思います。参加していただいた皆さんからは、「日本語・日本文化という同じ興味をもった人達がたくさんいたのに、これまでみんな別々に行動していた。こうやって一緒に活動することができて嬉しい」というコメントをいただきました。

私が関わったイベントに参加してくれた人達のほとんどは、私がミネソタで知り合った日本人やアメリカ人の友人です。今まで出会う機会がなかっただけで、「わたし」というきっかけと「日本」というキーワードだけで多くの日本人、アメリカ人が集まり、最終的には新しいクラブを作ることができました。何より、ミネソタに住む皆さんの賛同があったからこそ、ここまでできたのだと感謝しています。そして、これを機に、イベントを通じて出会った人達が、日本人、アメリカ人の垣根を越えて新しく友達の輪を広げていくお手伝いができ、本当に嬉しく思います。JOIの任期終了後も、ここでの経験を活生かし日米の架け橋となる仕事を続けていきたいと思っています。

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派遣対象地域

JOIプログラムの派遣先をご紹介します。
各州の概要や派遣されたコーディネーターの活動報告を掲載していますので、地図をクリックして是非ご覧ください。